日本公庫の創業融資が前年比1.1倍
働き方の選択肢として「創業」が定着
2024/11/27更新
日本政策金融公庫は10月30日、令和6年度上半期の創業融資実績(創業前及び創業後1年以内)を公表した。
それによると、創業前及び創業後 1 年以内の融資実績は14,690件(前年度同期比 110.3%)、764 億円(前年度同期比117.9%)だった。融資先数の内訳を見ると、「創業前」融資実績は9,207件(前年度同期比103.4%)と4年連続で増加。
また、「創業後1年以内」融資実績は5,483件(前年度同期比124.1%)で、4年振りに前年度を上回る融資実績だったという。
年齢別にみると、20代以下が1,754件で前年比109.7%、30代が5125件で同106.5%、40代が4,807件で同111.8%、50代が2,396件で同115.6%となっており、全ての年代で前年度の融資実績を上回った。これについて調査結果では「幅広い層で創業を働き方の選択肢の一つとする動きが活発化していると考えられる」と分析している。
業種別に見ると、多くの業種で前年度の実績を上回っている状況だ。最も融資実績が多かったのはサービス業で4,095件で前年度比110.2%。コロナ禍で厳しい状況が続いていた「飲食店、宿泊業」は2,769件で同110.8%、2年連続での増加となった。その後は「医療福祉」1,783件(同112.6%)、「小売業」1,781件(同110.3%)、「建設業」1,245件(同110.4%)、「不動産業」712件(同102.2%)、「教育、学習支援業」524件(106.5%)と続いている。