有給インターンシップとして業務を実践! マイクロソフト 女性のキャリア再開支援
2018/1/22更新
日本マイクロソフトは、働き方改革推進およびダイバーシティ&インクルージョンへの取り組みの一環として、2月から「リターンシップ プログラム」をスタートさせる。このプログラムは正社員就業を前提とした準備期間として位置づけたもの。3~6カ月間の有給インターンシップとして実施されるが、最初の1カ月は同社のビジネスプロセスツールや業務内容を理解するためのトレーニングを行い、徐々に仕事を任せていく新入社員研修のようなスタイルだ。
対象は、現在正社員として就業していない女性。IT業界での就業経験もしくはテクノロジー領域の就業経験がある事を求めているが、離職した理由やブランクの年数などは一切不問なのも特長だ。修了後は正社員として就業する道も選択できるが、他社での就業も想定しているという。
マイクロソフトにとってメリットが少ないように思えるが、それだけIT業界の人手不足が深刻化している。厚生労働省調査によれば、情報処理・通信技術者の有効求人倍率は5.76倍。そこで、さまざまな理由によってキャリアを中断した女性を短期間で戦力化するプログラムを用意し、人材確保を狙う。その思いが表れているのが、月給25~45万円程度とインターンシップとしては高額な給与。自社へ囲い込むよりも、他社への就業も認めて業界全体の人材流動化を図っているのも、深刻な現状を表しているといえよう。