3月新卒者の50人が内定
「卸売、小売業」が15人で最多
2022/10/17更新
今年3月に大学・高校等を卒業し4月に就職予定だった新卒者のうち、2022年度に内
定を取り消された学生・生徒は50人(うち主として新型コロナウイルス感染症の影響
によると考えられるもの29人)で、取り消した事業所は27社(同8社)だったことが、
厚生労働省がこのほど公表した2022年3月新卒者内定取消し等の状況(8月末現在)
で明らかになった。今回は事業所名公表の対象となる事業所はなかった。
内定を取り消された50人の内訳は、中学生は0人、高校生が25人(18事業所)、大学
生等が25人(10事業所)。
産業別にみると、「卸売、小売業」が15人(2事業所)と最も多く、次いで「医療、
福祉業」13人(8事業所)、「製造業」6人(5事業所)、「建設業」6人(5事業
所)などが続いた。規模別では、「99人以下」29人(20事業所)、「100~299人」4
人(3事業所)、「300人以上」17人(4事業所)だった。
地域別にみると、「南関東」が22人(7事業所)で最も多く、次いで「東北」9人(3
事業所)、「東海」8人(7事業所)と続いた。また、取消し理由では、「企業倒産」
が19人(2事業所)、「経営の悪化」が13人(9事業所)、「別会社移行」は3人(2
事業所)のほか、「その他」が15人(14事業所)。採用内定取消しを受けた学生・生徒
の就職状況は、41人が「就職済み」のほか、「就職活動中」0人、「不明」7人などだ
った。