倒産の高リスク企業は約12万7,000社
飲食業では約4割が倒産危機に直面
2025/2/26更新
帝国データバンクはこのほど、『全国企業「倒産リスク」分析調査(2024年)』の調査結果をまとめ、公表した。本調査は、企業が1年以内に倒産する確率を10段階のグレードで表す指標「倒産予測値」をもとに、特にリスクが高い企業(グレード8~10)を「高リスク企業」ととらえ、分析を行ったもの。
調査結果によると、倒産予測値の算出対象となっている国内企業147万社のうち、2024年12月時点における高リスク企業は全体の8.6%にあたる12万6,960社で、前年の12万7,280社から320社減少した。
業種別に見ると、「建設業」が2万8,817社で最も多く、前年より4,445社増加している。その後は「製造業」が2万8,571社(前年比3,303社増)、「小売業」が2万6,464社(同2,197社減)、「卸売業」が2万666社(同716社限)と続いている。
業種中分類別に見ると、「職別工事業」が1万4,301社と最も多く、「運輸業」が1万1,828社で2番目に多かった。
一方で高リスク企業の“割合”に注目すると、最も高かったのは飲食店で44.4%、続く飲食料品小売業も39.8%と高い数値を記録している。飲食業界全体のおよそ4割を高リスク企業が占める結果となっており、新型コロナ禍以降も依然として厳しい経営環境に置かれていることがわかる。