2023年分民間平均給与は460万円
前年に比べ0.4%増で3年連続増加
2024/11/6更新
国税庁がこのほど公表した「2023年分民間給与実態統計調査」結果によると、2023年1年間を通して民間企業に勤めた給与所得者の平均給与は460万円で、前年に比べ0.4%増加し、3年連続で増加した。2023年12月31日現在の給与所得者数は、前年に比べ1.7%(102万人)増の6068万人。給与総額は232兆9072億円(前年比0.7%増)、源泉徴収された所得税額は12兆61億円(同▲0.3%減)で3年ぶりに減少した。
給与所得者のうち、1年を通じて勤務した給与所得者数は、前年比▲0.0%減の5076万人(正規3354万人、非正規1298万人)となり、2年連続の減少となった。
その平均給与460万円の内訳は、平均給料・手当が同0.5%増の388万円と4年連続で増加したが、賞与は同▲0.3%減の714万円と3年ぶりに減少した。平均給料・手当に対する平均賞与の割合は前年から▲0.1ポイント減の18.4%となった。
男女別の平均給与は、男性(平均年齢47.1歳、平均勤続年数14.1年)が前年比0.9%増の569万円、女性(同47.0歳、10.3年)は前年から0.7%増の316万円となり、調査を開始した1978年以降で初めて300万円を超えた2021年以降、3年連続で最高額を更新した。また、正規、非正規別にみると、1人当たりの平均給与は、正規が同1.3%増の530万円、非正規は同0.7%増の202万円と増加したが、2.6倍の差がある。