2022年1~4人事業所の勤労統計
現金給与額は1.6%増の20.3万円
2023/3/17更新
厚生労働省が毎月公表する勤労統計調査は常用労働者5人以上の事業所が対象だが、
この補完のため、年に1度、常用労働者1~4人の事業所の賃金、労働時間等の実態を
7月31日現在で調査している。その2022年特別調査結果(有効回答数約1万8741事業所)
によると、昨年7月における1人平均きまって支給する現金給与額(基本給+残業代等)
は前年比1.6%増の20万3079円となった。
男女別にみると、男は前年比1.4%増の27万216円、女は同1.6%増の15万2984円。主
な産業をみると、「建設業」は26万8871円、「製造業」21万6745円、「卸売・小売業」
20万4584円、「医療、福祉」19万3887円、「生活関連サービス業、娯楽業」15万7394
円、「宿泊業、飲食サービス業」11万5793円の順。
また、昨年7月までの1年間における、賞与など特別に支払われた現金給与額は25
万8268円で、前年比2.0%増だった。昨年7月における出勤日数は19.2日で2021年より
0.1日減少。男女別にみると、男は20.8日で同0.1日増加、女は18.1日で同0.1日減少。
7月における通常日1日の実労働時間は6.8時間で前年と同水準。男女別にみると、男
は7.5時間、女は6.3時間となった。通常日1日の実労働時間別に労働者構成をみると、
「4時間以下」13.9%、「5時間」8.6%、「6時間」8.8%、「7時間」16.8%、「8
時間」44.9%、「9時間以上」6.9%となった。