22年上半期の税関の輸入差止件数 11年連続1万2千件超えの高水準
2022/9/28更新
2022年上半期の全国の税関における偽ブランド品などの知的財産侵害物品の輸入差止件数が1万2519件で、前年同期と比べて▲14.3%減少したものの、11年連続で1万2千件を超えており、高水準で推移したことを、財務省が公表した。輸入差止点数は46万4684点で同▲12.4%減少したものの、2年連続で40万点を超えている。
1日平均で69件、2235点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになる。
仕出国(地域)別にみると、輸入差止件数は、「中国」が9131件(構成比72.9%、前年同期比▲22.2%減)で、引き続き高水準にある。次いで、「ベトナム」が1201件(前年同期比▲15.3%減)、「台湾」が634件(同860.6%増)、「フィリピン」が395件(同▲35.2%減)。輸入差止点数でも、「中国」が27万8321点(構成比68.8%、同▲21.0%減)と、件数、点数ともに中国を仕出しとするものの構成比が依然高くなっている。
知的財産別にみると、輸入差止件数は、偽ブランド品などの「商標権侵害物品」が1万1959件(構成比94.6%、前年同期比▲15.9%減)で引き続き大半を占め、次いで、偽キャラクターグッズなどの「著作権侵害物品」が392件(前年同期比23.7%増)。輸入差止点数についても、「商標権侵害物品」が26万5412点(構成比65.6%、同▲22.5%減)と大半を占め、次いで「著作権侵害物品」が7万4527点(同20.7%増)と増加した。