20年度分e-Tax利用は23%増 相続税の申告件数は2万2847件
2021/6/2更新
国税庁がこのほど公表した2020年度分のe-Tax利用状況によると、新型コロナウイルス感染症の蔓延による外出自粛なども影響して、同年度分も利用件数は全税目で増加したため、総利用件数は前年度分を23.0%上回り4899万7487件となったことが分かった。過去の推移をみると、2018年度分は前年度比4.3%増、2019年度分は同6.0%増となっており、2020年度の増加幅は際立っている。
主な税目の利用状況によると、最も多い「所得税」が1338万1884件(対前年度分比22.3%増)となったのを始め、「法人税」242万4547件(同2.3%増)、「消費税(法人)」174万9338件(同1.4%増)、「消費税(個人)」82万2110件(同22.8%増)、「贈与税」28万1380件(同10.7%増)などとなった。
相続税については、同申告書が2019年10月からe-Taxソフトによる作成・送信が可能となったもので、今回初めて利用状況が明らかになった。
また、「法定調書」の利用件数は249万6268件(対前年度分比5.2%増)、「納付手続き」は1034万9950件(同27.3%増)で、納付手続きは前年度分より200万件超増えて1000万件を突破した。「納付手続き」は、2018年度(同17.4%増)、2019年度(同19.1%増)と年々大幅に増えている。また、新型コロナウイルス感染症における国や自治体等の助成金・給付金などの申請時に必要な納税証明書の交付請求も24万7718件と前年度より7万3362件(42.1%)増と大幅に増えている。